暖かくなってきて、アクティブに活動したいのに、なんだか身体は重たく、日中も眠いなどの症状はありませんか?
そんなデリケートな季節の変わり目を快適にするヒントにしてください。

今日は「消化力」について。
私がサロンでも取り入れている美容の大元は、アーユルヴェーダから頂いた知恵ですが、アーユルヴェーダではこの「消化力」が健康美容の大きな鍵になっていると言えます。
私たちの身体は口にした食べ物から作らていて、その食べ物を生かすも殺すもこの消化力にかかっているからです。
食べ物は、胃腸の運動により、消化、吸収、排泄をおこなっていて、その働きが低下すると、膨満感、胸焼け、食欲不振など様々な症状が現れます。
なぜ、胃腸の働きが低下する消化不良を起こすのでしょうか?
アーユルヴェーダの考え方で説明していきます。
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食物の消化吸収を担う「アグニ」
アグニとは火を意味し、食物の消化吸収を担う消化活動のような火を指します。
火をイメージしてみてください。火を保つには、かき立てたり、燃やす燃料を与えたり、面倒を見てあげる必要がありますよね。
火に砂をかけてしまえば火は消えてしまったり、弱まって煙が立ち込め、面倒をみてあげれば、再び火を起こすことができます。逆に燃料を与えすぎれば火が大きくなりすぎてしまい、それもまた問題になります。
どんな問題かというと、例えば、便秘、食欲不振、過剰な食欲、倦怠感、重苦しさ、心が鈍る、血行が悪い、汗をかきにくい、体臭、免疫力低下などこれらの症状が慢性化してくると病気に繋がっていきます。
今の自分自身の消化の火の状態を把握することが大切です。

季節によって変動する「アグニ」
どの体質の人にも同じように言えることがあります。
季節によってアグニの力が変動するのです。
アグニが最も上がるのは”冬至”。
月のエネルギーが最高潮になる時にアグニも高まり、消化力が高くなるので、身体の燃料になるものを取り入れたい時期です。
逆に、月のエネルギーが下がり太陽のエネルギーが上がる”夏至”は、アグニが落ちるので消化に負担のかからないものを食べましょう。

もともと持っているアグニの力は、その人の体質によって違う
3つのドーシャ(体質)では、ヴァータが優勢な方は他のドーシャに比べると若干アグニが弱い傾向にあります。ピッタ体質の方は強め、カパはピッタよりは時間がかかります。
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